小学校の時に、法事に行った両親
が車の事故で即死
その後、二人の兄妹はそれぞれ
親戚に預けられて育った。
それから１５年
兄が大学の頃から、二人は一緒に
暮らすようになる。
１５年ぶりの再会
幸いにも親切な親戚に預けられ
それぞれ大学まで行かせて
もらえた。
二人にとって、突然の親の死は
受け入れられず、孤独と
寂しさは埋まることがなか
ったのです。
一緒に暮らすようになり
二人の関係が家族以上の関係
に・・
血のつながった兄妹が一歩
間違って行動へ
そんな二人と
兄の心の中と妹への気持ちは、
この本と事件の読みどころ
幸せな結婚式が事件へ
妹の美和子は、結婚することに
なった。それが兄妹にとって
いいことだと思ったらしいが・・
結婚式の前日、美和子、婚約者の
穂高、兄の貴弘、駿河、香織
と５人で食事をする。
その時、
婚約者の自宅に突然現れた
一人の女性
女性は、穂高に裏切られた
ことを知て服毒自殺をはかった。
結婚式の前日
穂高は、自殺した女性の関係を
隠そうと仕事仲間の駿河に
死体遺棄を頼む。
女性の自殺を隠そうとした
二人。そう上手くはいかない。
運悪く香織に見つかっていたのだ。
自殺事件を隠しながら
結婚式当日を迎える
これから美和子と穂高の
結婚の儀式が始まるという時
穂高が教会を入ってきた瞬間
泡をふいて、倒れる
という不幸すぎる結婚式から
この事件が始まった。
事件の鍵と容疑者は三人
この本は、
３人の証言で章が構成されて
います。
その３人とは、結婚式に参加
した兄の貴弘、駿河、香織です。
穂高の庭で自殺した女性は
毒入りカプセルと飲んだと
みられています。
事件の鍵になる「毒入りカプセル」
誰が誰に渡したのか？
どこで手にいれたのか？
いつ渡したのか？
数とその行方は？
兄の貴弘
容疑者の１人、今回結婚する
美和子の兄
美和子を妹以上に想っている
彼は、婚約者の穂高があまり
気に入っていない。
そんな穂高に妹を渡したく
ないという感情を持っている。
穂高の庭で自殺した女性は、
彼の子供を妊娠したことが
あるということや、穂高が
自分の仕事のために美和子の
才能を利用している
としか思えていない。
妹をこんな男に渡したくない
という感情
仕事仲間の駿河
穂高の庭で自殺した女性は、
もともと駿河が好きだった
人だった。
それが、こんな結果になるとは・・
しかも、結婚前日ということで
駿河が、死体を処理するように
命じられる。
好きだった彼女を紹介した
ことを後悔、こんな結果に
なるとは思ってもいなかった。
穂高をうらんでいる一人
穂高と美和子の担当者の香織
香織は、美和子の友達の姉。
美和子が書く「詩」に惚れて
穂高に紹介した。
穂高と美和子の結婚のきっかけ
を作った人
美和子の「詩」と才能に
を認めている編集者
穂高との関係は、元担当者
であり、元彼女？
穂高との間の子供ができて
一人で子供をおろしたらしい。
穂高が死んだとき、悲しみなんて
ない。自由になった爽快感が
生まれたらしい。
心の奥底は「死んでよかったのよ」
おわりに
容疑者の３人は、だれが穂高を
殺してもおかしくないという
感情を持っています。
そして、３人とも「死ねばいい」
と思っていました。
容疑者３人の、結婚式の前日の
顔合わせや結婚式での行動の
1つずつが事件の鍵なのです。
今回も読み続けている
「加賀恭一郎シリーズ」
加賀刑事がラスト20ページくらい
からカプセルの数と行方の真相に
迫っていきます。
もう少しで犯人がわかるのか？
というところなのにわからない。
最後の２行
加賀刑事が言ったのが
「犯人はあなたです。」
え～！！！！
ほんとにわからない・・・
