今週読んだ本
東野圭吾「嘘をもうひとつだけ」
5つの事件からなる
テレビ番組では、阿部寛が演じた
加賀恭一郎シリーズの
短編推理小説
- 嘘をもうひとつだけ
バレエ団の事務員がマンションから
転落。本当に自殺なのか?
彼女にはアリバイ、殺人動機がない
はずだけど・・
バレエの世界、バレエで表舞台に
立ち続けるための練習や演出家
たちのこと
その詳細を徹底的に調べあげる
ので勉強にもなった - 冷たい灼熱
奥さん、息子が見つからない・・
見つかった場所が意外な場所
刑事の捜査とするどい目つき
子供のことをどれだけ覚えていたのか?
部屋の荒らし方
いろんなところから犯人へ結びつく
手がかり - 第二の希望
子供に自分の夢を託して、「体操選手」へ
そんな夫婦の教育方針がぶつかり合う
のはよくある話
二人三脚で頑張っていた娘の母
もう娘の実力に口出しできないレベル
になったときにどうなる?
心の隙が思わぬ行動になった母
守るべきものを守ろうと思ったときは
遅かった・・ - 狂った計算
「こんな旦那絶対いやだ」
と思わず心の中で思ったこの夫婦
外から見れば、素敵なマイホームと
いい夫婦
でも、実際は全然違う
旦那だけでなく、敵は旦那の姑と旦那の
きょうだいまで
そんなときに、家のメンテナンスに
くる営業マン
彼といるのが幸せだったけれど・・ - 友の助言
友というのは、この加賀刑事
この独身男に何を相談したかったのか?
相談するために会う約束をしてくた矢先
交通事故にあってしまう。
不自然な事故、不自然な家族や当日の
様子。
もしかして殺そうとしたのはこの人?
その動機と子供が書いた「魚の絵」の
真実がわかったとき、ぞっとした・・
すぐに「この人犯人かも?」
と推理はできても、動機がそれを紐解く
のは、むずかしい・・
何度も同じことを聞かれる質問
その日の出来事、アリバイ、質問に答える
ときの表情や、その時の部屋の状況
その人の職業
それら、ひとつずつが「事件を紐解く鍵」
になっているのがおもしろいところでした。
何気なく読み進んでいるけれど、
重大なヒントが隠されているのです。
それぞれの短編の事件は
「人間の悲哀」を描く新しい形の
ミステリーでした。
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